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昨年も一昨年も紹介した本です。
民法についてこの本が一番お勧めできます。

学習というよりも、民法の現状や将来の展開について知ることができます。
まだの方は、是非読んでほしいと思います。


本のタイトルは、
民法改正


契約のルールが百年ぶりに変わる?

私も民法とはそんな古い法律だったのかを
初めて知ったことになります。

私自身、民法との最初の出会いは悪い印象でした。

確かに宅建試験を始める方の最初の壁に、
民法はなるケースが高いですね。


その現在の民法が生まれたのはなんと1896年(明治29年)。

19世紀末の日本が近代国家として
西洋諸国と伍していくために、
国家戦略の一環として制定されています。

ちょうど一昨年に坂の上の雲が放映されていましたが、
そんな時代に生まれたものだといった方がわかりやすいと思います。


特に、この本『民法改正』で取り上げている内容は、
契約法に関する部分です。

契約はいろんな場面で登場しますし、
いろんな様態も現代では登場しています。


流石に100年以上前に作られたものでは当てはまらない
ものが出てくるのは必然だと感じます。

日本がモデルとした民法はフランス民法であり、
解釈に関してはドイツ民法の影響を受けているようです。


本書によると、
著者の知人の弁護士や裁判官に改正の話をすると、
嫌がられる方もいるようです。

解釈でうまくまわっている現状もあるわけですから・・
せっかく条単位で覚えているのが無駄になる・・・

また先般の会社法の改正のように、条文の中の文字数が増え、
対応に苦慮した経験を踏まえ反対される意見も多いようです。


ただ、一般市民の立場にたつべきだと書かれている
この著者の意見には賛成です。

大企業には法務の専門部署があり、
大手の論理から見れば不要かもしれません。

またベテランの法曹関連の方からみれば、
改正は不要なのかもしれません。


しかし実態に即さないものがこの本を読んだ後に、
多々あることを実感できました。

これから法律関係の仕事に進まれる方は、
是非グローバルな視点を必ずもってほしいですね。

ヨーロッパ諸国で民法が現実に則して改正されている流れの中で、
日本だけが旧態依然に固執することは、
子供達の未来のために決していいことではありません。


幸い日本の法曹界は、世界にも誇れる水準にあるようです。

事実カンボジアの民法について、
日本の民法学者が深く関与し、
現在に則した立派な民法を作られているようです。


今私達が勉強した(または勉強している)民法が、
改正により更に勉強しないとついていけなくなることは考えられます。

しかし一般企業であれば、
栄枯盛衰があり技術革新・サービス改革など、
改善・改良を怠れば倒産という現実が待っています。


そう考えると、
一般市民を守る根幹である民法がいつまでも時代に則さない状況で
あることは決していいことではないと思います。

改正のプロセスは、現時点では法制審議会の部会で審議が
なされている段階のようです。


契約法の改正までには順調にいっても数年かかるようですし、
財産法全体で考えると20年になる可能性もあるとか・・・

20年では、現在の変化に対応しきれない気がします。

東日本大震災のような自然災害が、
いつまたおきるともいえません。
現在被災された方にとって不合理なものは、
いち早く改正されるべきだと思います。


ただ安易なうわべだけの改正だけで、
グローバルの視点から欠如されるものにはなっては困りますが・・

この本を書かれた方は、内田 貴さん。

東京大学法学部教授を経て、
2007年10月より
法務省経済関係民刑基本法整備推進本部参与になられている方です。


安定した東大教授の職を捨て、
自らいばらの道に飛び込んだ情熱の熱い方だと推測します。

専門は民法学です。

是非今、宅建試験学習において民法にアレルギーを
感じている方こそ読んでみてください。


民法の背景や今後の課題を知ることは、
民法がより身近に感じられ、
今後の学習意欲が増すとともに、
理解がより深まるとことと思います。


ただし興味をもったからといってのめりこまないでくださいね。
もし、のめりこむ場合は、
宅建試験の民法とは切り離して考えてください。

宅建試験の民法は、宅建試験用として、
別物でとらえてください。


でないと・・・深みにはまります。

宅建試験本番において、
民法をより正確に解くことに時間を割きすぎると、
他の項目の対応がおろそかになります。


民法が満点であっても、
得点配分の多い宅建業法を多く落とせば不合格です。


この割り切りが成否を分けます。

あなたにとって、上記の恐れがあるものの、
やはり私はお勧めしたい本です。

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