宅建アウトプット学習のポイント、今回は宅建業法完全攻略です。

平成21年度宅建試験より、宅建業法は問題数が16問から20問になりました。
宅建合格を考えると、この宅建業法を制しないと、合格はおぼつかなくなります。

逆に考えれば、この宅建業法を確実に抑えることができれば、あなたの合格はグッと近づきます。

今回は、そんな宅建業法の完全攻略について掘り下げていきます。
平成18年〜27年宅建試験を見た場合・・・

Aランク:基本問題      
Bランク:やや難しい問題     
Cランク:難しい問題  


  【平成18年】【平成19年】【平成20年】【平成21年】
A:  12問        10問     9問    13問    
B:   3問     6問     4問     6問     
C:   1問     0問     3問     1問     
(合計)16問    16問    16問    20問   

  【平成22年】【平成23年】【平成24年】【平成25年】
A:  17問        15問    12問    14問
B:   3問     5問     6問     6問
C:   1問     0問     2問     0問  
(合計)20問    20問    20問    20問

  【平成26年】【平成27年】
A:  13問         12問 
B:   5問      6問    
C:   2問      2問 
(合計)20問     20問

圧倒的に、基本問題が多く、難しい問題であるCランクの比率は低くなります。
(平成19年、平成23年、平成25年はCランクは0です)
平成28年は、再び難易度がさがりましたので、Aランクの比率があがったことになります。

平成20年は今までにない面食らう出題パターンがありました。
平成24年は、個数問題がこれでもかと沢山でました。
平成25・26年も同様の傾向が続き、受験生は対策をして臨みました。
しかし、平成27年は更に個数問題が組み合わせ問題を絡めて増えたのです。
そう考えると、一見、頭を抱えてしまいますが、
冷静に考えれば、それなりにきちんと対策をして、
基礎をしっかりと押さえて慎重に問題を対処していけば、
個数問題のハードルはあるものの、正解に導けるのです。

個数問題としてのハードルがまずあるので、出題者としては問題としての難易度は抑えられるのです。

いろんな出題パターンになれる作戦もいいのですが、何分学習時間に限りがあります。
いろんな出題パターンは、冷静に落ち着いて解いていけば、道が開ける可能性が秘められています。

特に、基本がしっかりしていれば、それを基盤として、正解肢を手繰り寄せられるのです。

今まであなたがしてきた経験、読解力、判断力、分析力を総動員すれば、知識はある程度でも、答えを導き出せる可能性はあるのです。

そのため、基本問題をパーフェクトに押さえるようにしてください。
基本の1問も、難しい1問も同じ1問にかわりありません。
基本をとりこぼすことが、よっぽどもったいないことです。

ですが、事実、取りこぼす人が多いのが現実です。
本番の試験では、普段やらないミスを侵しやすくなります。

私もそうでしたから・・・

特に、今現在、自信のあるあなた。
模試でそれなりの結果がでているあなた。

一番危険です。

試験本番で思わぬ魔の手が伸びてきます・・・

平成20年で難化した宅建業法も平成21年では、元通りの難易度に戻っています。
平成22年ではもっと難易度がさがりました。
平成24年では、一転個数問題により明暗が分かれました。
平成25・26年は、平成24年での個数・組合せ問題の経験がありましたので、事前の対処準備はできました。
平成26年は更にCランク問題が復活しましたが、皆立場は一緒です。
平成27年は個数問題も増えました、消去法は通じませんが、その分、難易度は抑えられています。
平成28年は前述のように難易度がさがりました。基本的な学習をこなされた方にとっては救われた年になりました。
平成29年は前年同様の難易度になり、基準点が1点下がることも期待されましたが平成28年と同じに基準点になりました。
平成30年は更にやや難易度が下がり、更に受験生の出来も良かったこともあり、ついに37点になりました。
令和元年は、やや難易度があがり36点の大方の予想でしたが見事に良い方に外れて35点でした。
35点の可能性を示唆していたのは当ブログだけでした。
令和2年は、初の38点台は必然的な流れでした。
中には39点もさも当然のブログもありましたが、38点で着地しました。
令和3年は、一転して試験問題が難しくなりました。
宅建試験らしい乱高下ですね。
結局は、34点で決着。
予想のまとめサイトなんか、あてにならないことがよくわかります。
そして、昨年令和4年は没問題の発生です。
問48が全員正解となり、その影響もあったのか?
36点となりました。

今年がどうなるかはわかりませんが・・・
難易度があがるか?
それとも現状維持か?
可能性としてはあがる可能性が高いです。
また、変な問題が多少でてバランスをとる可能性もあります
変な問題がでれば誰しも苦戦するので、その対策に神経をとらわれすぎないことです。

さて、宅建業法を解く上で何に意識をするかというと、それはスピードとリズムです。
宅建業法の問題は、ハイスピードで解ける問題があります。
宅建試験は限られた2時間(実際はそれ以下)の中で50問を解かなくてはいけません。

短い時間で解ける問題は、短い時間で解く。
それなりの時間がかかる問題に余った時間を割り当てていきます。、

【宅建業法のアウトプット学習でのポイント】
1.過去問をテンポよく、速く解く。
  電車学習なら、1駅1問、1駅2問といったように・・・
  駅間を活用して、リズミカルに問題を解く。
2.罰則など、数値を覚える事項は、自分なりの語呂合わせの活用と、カードやノートを作って覚える。
3.宅建業法の過去問の回転数は、他の分野よりも増やす。
   他分野が3回転なら、宅建業法は5回転。
   他分野が5回転なら、宅建業法は10回転。

4.回転のさせ方は、1回目より2回目、2回目より3回目の回転させるスピードを意識的に上げること。
5.機械的に解いていくこと。
6.直感力、判断力が大事です。
7.問題を短時間で読みかつ、内容を判断する。

回転させれば、させるほど着実に実力がつきます。
多回転させる場合、3回転に1回くらいは、テキストの読み直しか間違った問題の関連項目を読み直すことをおすすめします。
よく間違う問題は集中して何回も解いてください。
あなたの実力が着実にアップしていくことを心から祈ります。
宅建業法の目指す得点は、ズバリ20点満点です。
個数問題が増えたとはいえ、絶対に20点目標です。

年によっては難しいかもしれませんが、可能性はあります。
満点の人もいるわけですから・・・
Cランクは意識せず、Aランク・Bランクを確実に得点できるレベルに仕上げましょう。

宅建業法で高得点を取れば取るほど、あなたの自信につながりますし他の分野の問題を余裕をもって解けます。

この心の余裕が宅建試験本番では大事なんです。
あせったままで本番中を終始すると、思わぬケアレスミスを誘発します。
マークシートミスも起こりやすくなります。
そうなるとボーダーライン上にくる可能性も高くなり、宅建試験後、合格発表日まで大変苦しい思いをすることになります。

どうか、あなたが心に余裕をもって、ペンを置く宅建試験本番であってほしいと願います。